NPO法人 日本統合医療推奨協会

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胃がん

がんの深速度 胃壁の構造

0〜5型

0型(表在型)

早期がんに相当します。病巣は、肉眼的にはわずかに隆起するか窪む(陥凹)にすぎません。これにはさらに、病巣全体が隆起するT型と、病巣が粘膜表面にとどまるU型、病巣の表面が陥凹するV型に分けられます。U型はさらに、Ua型(表面隆起型)、Ub型(表面平坦型)、Uc型(表面隔凹型)の区分があります。

1型(腫瘤型

病巣が明瞭に盛り上がり、周囲の組織との境界が明らかです。

2型(潰瘍限局型

病巣は潰瘍状で、その周りを厚くなった胃壁が堤防のようにとりまきます。堤防と外側の粘膜との区別ははっきりしています。

3型(潰瘍浸潤型

2型と同じように病巣は潰瘍状で、周りを堤防が取巻きますが、堤防と外側粘膜との境界は不明瞭です。

4型(びまん浸潤型

はっきりした潰瘍でもなければ周囲に堤防があるわけでもなく、ただ胃壁が厚く硬くなり、病巣と周囲の粘膜との境界が不明瞭です。

5型(分類不可能)

前期のどの型にもあてはまらず、分類不可能なものをいいます。これらの各型は、ほとんどが胃酸を分泌する腺細胞ががん化したいわゆる腺がんです。専門医はこれを、がん細胞の組織学的な違いからさらに詳しく分類していますが、ここでは省略します。このような胃がんの分け方の他、胃からどのリンパ節へがんが転移しているか(深達度という)によって分類する方法や、がんが胃壁のどの深さまで達しているかによって分類する方法もあります。これらは、胃がんの病期の基準となっています。

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スキルス胃がん

胃幽門前庭部(胃の出口に近い部分)にできたがんをスキルス胃がんといいます。腫瘤形成型の胃がんとは対照的に分化度が低いがん細胞から形成されることが多いといわれています。進行が速く、腫瘍が小さいうちからお腹の中全体に癌が広がったりして手術不能であることも多いがんです。20代から40代に多いがんといわれています。

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ヘリコバクター・ピロリ菌

胃がんの原因とされるピロリ菌のつくり出すタンパク質が、生物の体内でがんを引き起こすことを、マウスを使った実験で確認されています。日本ではピロリ菌の徐菌に、アモキシリンとクラリスロマイシンという抗生剤と、ランソプラゾールという胃酸分泌抑制剤の3種類を組み合わせた投与方法が一般的です。ピロリ抗体検査は、血液検査により調べます。ピロリ菌は胃がんの原因となりうる細菌ですが、感染した人が全て胃がんになるわけではありません。