乳がん-79歳 女性
2019年に悪性度の高い乳がんと診断された新浜様。
慎重に、そして覚悟を持ってご自身の治療を選択されました。
2019年5月 偶然触れた時のしこり
暑かったその夜は、薄い長そでのTシャツをパジャマ代わりに着た。
ベッドに横たわろうとした瞬間、偶然に腕が胸に触れた時のしこり。
「なんだこれ?もしかして乳がん?」
翌日、自宅のすぐ近くの病院に電話をしました。
近所の病院は、乳腺外科の外来は早くても13日後にしか予約が取れないと言われました。
気になって、それまでは待てないと思い、人間ドッグなどの検診を専門とする施設に電話をしたところ、6日後に予約が取れました。
早速、マンモグラフィー・超音波・針生検。
この段階で検査のドクターは100%乳がんだと思ったと思いますが、私にショックを与えてはと配慮もあるのか、顕微鏡で調べてから白黒決着をつけるとのことでした。
検査の結果はちょうど2週間後でした。
2週間も乳がんかどうか心配しながら待つのかと思うと、気が重かったです。
乳がんと宣告 低分子化フコイダンとの出会い
検査の結果、乳がんでした。
HER2+3、ホルモン感受性なし・・・説明の意味はよく分かりませんでしたが、がんの性質が良くなく、進行が速い浸潤性の乳がんということでした。
すぐに連携しているA病院の予約を取ってくださいました。
大きな病院で普通では予約が取れない状況にも関わらず、この超特急の展開は病院同士が連携していることだけでなく、私のがんの性質が猶予のない状況だったからだと思われました。
フコイダンのことは友人から聞いて存在を知りました。
心配してくれた友人が“心の安定のために”とプレゼントしてくれたのが始まりです。
その後、自分自身でもフコイダンについてインターネットで調べ、偶然に九州大学と共同研究されているという低分子化フコイダンを発見しました。
直感的に良いと感じ、フコイダンをプレゼントしてくれた友人に、次は低分子化フコイダンに切り替えたい旨を伝えると、気持ちよく了解してくれました。
悪性度の高い性質で一刻も早い手術が必要
治療のため、連携先のA病院へ初診に行ったのが6月初めでした。
ここでもマンモグラフィー撮影を受け、その後にこれまでの結果と治療についての説明がありました。
しこりの大きさは約2cm、転移の可能性がある浸潤がん、ホルモン感受性はなくHER2陽性、増殖能であるKi67※は46.4%と高く、骨や肺、肝臓に転移しやすいため、一刻も早く手術した方がいい性質のがんのようでした。
治療方法としては外科手術、薬物療法、放射線治療が示されました。
担当医より「効果が実証できるデータがないことから、術後の抗がん剤は若い人なら勧めるけれど、70歳以上のがん患者へは勧めない。」という説明がありました。
抗がん剤や放射線治療が、かえって高齢者の生存率を危険にさらしてしまうという考えもあるそうです。
早く手術をしないといけない性質のがんですが、A病院で手術を受けるとなると2ヵ月先の8月になってしまうということで、6月中に手術ができるB病院を紹介されました。
その2日後、低分子化フコイダンについて統合医療推奨協会に相談し、低分子化フコイダンを1日2包で飲み始めました。
B病院を受診し、落ち着く間もなく数えきれないほどの同意書へのサインと手術前の検査を受けました。
待たされることもなく手際よく勧められましたが、検査だけでも6時間ほどかかり体力消耗。
手術前の時点ではリンパ節への転移や組織への浸潤の可能性は極めて低く、肝臓や肺などへの遠隔転移もないと言われました。
全摘でも温存でも命の長さや再発のリスクも同じ。
温存でも全摘と変わらず、手術には最善を尽くすと言ってくださいました。
手術はA病院で診てくれた先生とB病院の主治医が一緒に行ってくれることになりました。
「温存を希望するが、先生方の最終判断で全摘がいいということになれば、全てお任せします。」と伝えました。
“発見から手術まで超特急で運が良かった”と考えよう。
“自分で決めたことは自己責任”と思い、覚悟を決めました。
※Ki67:どこからが高値でどこまでが低値なのかも定まっていませんが、0~110%:低値、11~20%:中間、21%以上:高値と分類する考えも発表されています。
手術はうまくいきました。コロッと取れました。
手術は午前9時から予定通りに始まりました。
麻酔をかけられるとすぐに意識がなくなり、当初の予定通り3時間後の12時に無事終了しました。
全摘ではなく、1/4の部分切除と乳房形成手術をしてくださいました。
手術中に行われる迅速病理組織検査の報告書によると、2ヵ所のセンチネルリンパ節※への転移も認められず、とてもラッキーでした。
家族は摘出した腫瘍を見せてもらったそうで、小さな丸い塊だったそうです。
翌日の回診で「手術はうまくいきました。きれいに取れました。コロッと取れた。」と仰っていました。
一緒に執刀してくれたA病院の先生も「放射線は要らないな。」と言っていたそうで、正確な病理検査の結果を待つことになりました。
手術から6日後の退院の日、術後の病理組織検査の結果説明もありました。
増殖能であるKi67は46.4%から術後は23.3%に減り、ステージがⅡAと言われていたのが、ステージⅠ(~Ⅱ)へステージダウンしていました。
※センチネルリンパ節:腫瘍から最初にリンパ流を受けるリンパ節
“何もしない”ことを決断
退院後初めての診察で、ドクターは詳しく病状説明をしながら私の意思を確認しました。
病状としては、センチネルリンパ節は陰性で肉眼的には手術できれいに取れた。
本来ならば薬物療法(タキソール3ヵ月+HER2治療薬を1年間)、放射線治療が必要とのこと。
私は、どちらも希望しないことを伝えました。
局所再発のリスク、反対側にがんが発生するリスクもある。
その時はその時。覚悟を決めました。
何もしないことを決断しました。
がんの性質を考慮しながらの経過観察
本来なら、手術後のCT検査は1年後という話でした。
しかし、私の場合はそうも言っていられないそうで、手術から2ヵ月後の8月に血液検査、さらに2ヵ月後の10月にCT検査。
その2ヵ月後には触診という経過観察のスケジュールが組まれました。
異常がなければ徐々に間隔が空くらしいけれど、私のがん細胞は特別にたちが悪いのに、手術以外何もしないのだから間隔が頻繁でも我慢と自分に言い聞かせました。
経過観察の中でも、特にCT検査の結果を聞きに行く日は本当にストレスでした。
CTやマンモグラフィー検査などの画像検査、そして触診は問題なくクリアしました。
しかし、血液検査で調べる乳がんの腫瘍マーカーの1つであるCEAが、不思議にも手術を受ける前は正常値でしたが、術後は正常値内だったり、基準値の5を超えたり、また正常値になったりと不安定な期間が2年半ほど続きました。
主治医もリスクの高い乳がんだからと、再発や転移を警戒しているようでしたが、患者としてはCEAの数値が気になって不安になってしまいます。
吉田年宏先生にも状況を相談
低分子化フコイダンに長年携わられている吉田年宏先生にも、飲用方法やその時の状況については何度かご相談しました。
まずは現状報告をし、悪性度が高いけれど放射線も抗がん剤も何もせずに低分子化フコイダンを1日1包で飲用しているが、このままで良いのかという飲用方法についてのご相談。
そして、がんの性質から局所再発や反対側の乳房への転移のリスクがあり、その場合はどのような治療になるのか等もご相談しました。
吉田先生は「再発、転移所見なしで良かった。抗がん剤と併用しなくても、低分子化フコイダン単体でも効果はあるので、少しずつでも続ける。長く続けることが大事。」とおっしゃっていました。
そして「再発、転移などといつも考えないこと。ストレスは却ってよくない。その時はその時で一緒に考えましょう。」と言われました。
また、腫瘍マーカーについても、乳がんの4つの腫瘍マーカーのうちの1つであるCEAというのは大事な指標で、乳がんだけでなく胃がんや大腸がんにも反応する指標だとお聞きしました。
私の場合、「時系列で正常→H(高)→正常→H(高)と正常値も間にあるので、あまり心配しすぎないでストレスを溜め込まないようにして、好きなものを食べて楽しく過ごしてください。」と言われました。
そして、CEA値が高くなってきたら、消化器系のがん検診を受けるという選択肢もあると言われました。
病院で検査結果を聞くのはストレスで、検査を受けたくないという気持ちになってしまいますが、早期発見できたらラッキーという気持ちに切り替えました。
低分子化フコイダンが不安感を軽減してくれると信じて、飲用し続けたいと思いました。
長い経過観察が終了
年1回のマンモグラフィー検査と血液検査が数年続きました。
マンモグラフィー検査の時はエコー、血液検査の時は触診がセットで、そのパターンが5年目まで続きました。
5年目の結果で無事だった時、主治医から「普通のがんは5年でおめでとうだけど、あなたの場合はもう少し観察検査を続けます。」と話がありました。
そして6年目である2025年6月11日。
マンモグラフィー検査。エコー。触診で卒業というお言葉を頂きました。
再発せずに低分子化フコイダンだけを毎日1包飲み続けた甲斐があったのかな?と思いました。
もちろん、主治医には低分子化フコイダンの話は何もしていません。
主治医からは「あなたの場合は、定期的な検診は続けてください。また別のタイプの癌になる可能性もある。」と言われました。
そこで、自宅の近所にあるクリニックに紹介状を書いてくださいました。
すると、そのクリニックでは血液検査やエコー検査はできるけれど、マンモグラフィー検査ができないことが判明しました。
市の集団検診でも、マンモグラフィー検査は、50歳以上は1方向のみで、しかも1年おきということで、それは困ると思いクリニックの先生に相談したところ、手術を受けたB病院に再度、年に一度のマンモグラフィー検査と超音波検査はB病院で受けられるよう、お手紙を書いていただけることになりました。
後日、B病院の看護師からご了解のお電話を頂きました。
普通なら、同じ病気で2つの医療機関での保険診療はできませんが、ドクター同士の了解のもとなら診療が可能とのことでした。
将来的にB病院から離れて、クリニックで検査を受けることになった時にも、クリニックの先生が経緯を把握してくれているという安心感があります。
私の病気に関わってくれた先生皆さんが患者のことを考えてくれる方ばかりで、とても恵まれたと思っています。
不安がないと思うと嘘になりますが、“その時はその時”と思って前を向いています。
いつ再発するかと考えながら過ごすのも嫌だと思って、普段の生活に“笑いヨガ”というものを取り入れているんです。
笑うことで免疫細胞を活性化させて、がん細胞の勢いを弱められたらと、もう何年も「あはは、あはは!」と毎日笑って過ごしています。
息を吐けば吸うわけで、体の中に酸素が入ってくることはとても良いことだと思います。

低分子化フコイダンに対する想い
6年経過して「卒業です。」という言葉を頂けましたが、個人的には低分子化フコイダンを飲んでいなかったら、ここまでの結果にはならなかった気がしています。
イメージ的に浸潤性のがんは広がっていたり、広く切除しないといけないので、手術してくれた先生が、わざわざ「コロッと取れた。」と言ったのは、意外だったからじゃないかなと内心思っていました。
私の友人のご主人も抗がん剤との併用で低分子化フコイダンを飲んでいた時、全然副作用がなく、吐き気も何も出なかったんです。
私の願いとしては、このようなデータを基にして低分子化フコイダンが保険診療ができる日がきたら、どれだけの人が助かるかと思っているんです。
低分子化フコイダンに対して理解を示してくれるドクターが増えてくれれば、病院で使われる日がきて、入院中でも堂々と飲用できる日が来てくれたらと思います。
それが、今後の課題なのかなと感じています。
取材を終えて
今回、ご紹介した体験談は新浜様ご自身がまとめられていた資料をベースとし、取材時にお伺いしたお話を補足いたしました。
心境などを事細かくまとめた資料や取材時に語っていただいたお話からも病気から目を背けずに覚悟を持って闘病されていたのだと感じました。
乳がんの場合、しこりに気付いても体調が悪くなかったり、がんかもしれないという恐怖から、そのまま放置してしまう方も少なくありません。
新浜様が「早期発見できたらラッキー」と言われているように、少しでも早い段階で見つけることができたら、選択肢は大きく拡がります。
手術後の「コロッと取れました。」という主治医の言葉は、新浜様の体験談の中でおっしゃっていましたが、普通のことであればわざわざ言葉にしないと思います。
実は、手術前に低分子化フコイダンを飲用されていた方からは、このようなお声は多く寄せられます。
こちらについては、長年低分子化フコイダンに携わっておられる古賀一誠先生にも見解をお伺いしました。
*** 古賀先生の見解 ***
手術前に低分子化フコイダンを飲用されていた方が、主治医から「切除の際に腫瘍が壊死していた。」や「コロッと取れた。」と言われることが多いのは、低分子化フコイダンのアポトーシス誘導作用や血管新生抑制作用の影響かと考えられます。
アポトーシス誘導作用は、がん細胞を自滅に導く作用として知られています。
手術前に抗がん剤などの積極的な治療を行っていなかったにも関わらず、切除時に腫瘍が壊死しているというのは、このアポトーシス誘導作用が働いていると考えられます。
今回、この方のように「コロッと取れた。」と言われたのは、アポトーシス誘導作用も考えられますが、血管新生抑制作用の方がより近いのではないかと思います。
がん細胞は増殖するために栄養を確保しようと血管を伸ばしますが、この血管は非常に弱く出血しやすいため、手術での難易度が高まります。
低分子化フコイダンの血管新生抑制作用により、がん細胞が自ら血管を作り出すことを抑制できたら、がん細胞を兵糧攻めにでき、手術もその分容易になります。
低分子化フコイダンを飲用されている方は、開腹した時の腫瘍の状態が思った以上に良く、手術がしやすかったと主治医から言われることが多い理由の1つがこの作用からきている可能性はあるかと思います。
新浜様の場合、がん細胞の増殖機能を示すKi67が46.4%であり、悪性度の高いがんの中でも、さらに悪性度が高いように思われます。
経過観察中も何度か腫瘍マーカーが基準値を超えたりと、決して平坦な道のりではなかったですが、今ではマーカー値も安定し、手術から6年経過したということは、新浜様の免疫力が勝っているからこそだと思います。
現在はボランティア活動やご友人との旅行で、お忙しい日々を送られているようでした。
今回ご自宅にお邪魔させていただきましたが、リビングにはお孫さん達の写真やたくさんの作品が飾られていて、とても幸せな気持ちになりました。
毎日笑顔を忘れずに楽しまれている新浜様。
「私の体験が少しでもお役に立てるデータになれば良いなと思います。」と快く協力いただきましたこを、心より感謝申し上げます。
※個人情報保護のため、仮名となります。
※効果は人によって異なります。全ての方に同様の効果が認められるとは限りません。
お問い合わせ先
NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
臨床に基づいた飲用方法、がん治療についてのお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。
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体験談募集
当会では、低分子化フコイダンを飲用されている方からの体験談を広く募集しております。体験談をお持ちで、当ホームページに掲載しても良い方は、ぜひご応募ください!詳しくはこちら。
資料もご用意しております。
フコイダン療法についての無料レポートをご用意しております。お電話または資料請求フォームよりご請求下さい。













