フコイダン療法を始めるにあたり、まず知らなければならないのはフコイダンとは何であるのかということです。ここでは、フコイダンの基本情報から知られているフコイダンの機能、そしてがん治療における低分子化フコイダンの重要性をご紹介いたします。

フコイダンとは

フコイダンの基本データフコイダンとは、モズクや昆布、ワカメなどの褐藻類に含まれるヌメり成分です。フコイダンには、フコース・ガラクトース・ウロン酸・キシロースなどが含まれています。その中でも特に硫酸基がついたフコースを多く含み、細胞の様々な機能に影響を与えるということが明らかになっています。

フコイダンには、癌抑制効果があるといわれ、医学界で注目されています。九州大学の白畑實隆教授も、フコイダン研究の第一人者として、日夜フコイダンの全容解明に勤しんでいます。フコイダンのメジャーな部分構造は解明されていますが、細かい部分の構造や生物活性の関係は大部分が謎とされています。また、フコイダンは高分子のままよりも低分子の方がより効果があるとされています。

 

フコイダン主鎖の基本骨格

フコイダンの基本データ
 

九州大学で研究される低分子化フコイダン

フコイダンの構造は、フコイダンを抽出する海藻によって構造が異なります。九州大学の白畑教授が研究し、多くの医師たちが臨床で用いている低分子化フコイダンの原材料となっているのは、トンガ王国産のモズクです。

糖はフコース73%、キシロース7%、グルコース4%、ガラクトース4%という割合で含まれています。他にもグロクロン酸とガラクツロン酸も含んでおり、硫酸基は14.5%です。トンガ王国産モズクのフコイダンには、主にL-フコースという糖で構成されていて、硫酸基の含有量が多いのが特徴です。

フコイダン成分は、トンガ王国産モズクから有機酸を用いて抽出します。その後、脱塩し、アワビの酵素を用いて20~80万の分子量を500以下まで低分子化します。また、低分子化フコイダンはエイムズ法という遺伝毒性試験も行い、安全性が確認されています。エイムズ法により、低分子化フコイダンが生物遺伝子に影響を及ぼすかどうかを調べた結果、低分子化フコイダン抽出物の遺伝子突然変異誘発性は無いという結果が出ています。

低分子化フコイダン 4大作用

フコイダンには多くの活性作用があることが分かっておりますが、その中でも注目されているのが低分子化フコイダンの4大作用です。これら4大作用については、白畑教授により何度も癌学会で発表されてきました。

 

作用1: アポトーシス誘導作用

アポトーシス誘導作用アポトーシス作用とは、細胞が自然死する現象のことです。本来ならば、細胞は一定期間を経過すると老化して自滅しますが、がん細胞に限っては何らかの原因で無限の寿命を得て増殖をし続けます。

低分子化フコイダンのアポトーシス誘導作用の大きな特徴は、がん細胞だけを特異的に自滅させるということです。正常細胞とがん細胞に対し、低分子化フコイダンを加えて観察したところ、正常細胞には全く影響を与えないことが分かりました。

2011年11月、世界的に評価の高い「PLoS ONE」に低分子化フコイダンのアポトーシス誘導について論文が掲載されました。

 

作用2: 免疫力増強作用

免疫力増強作用文字通り、免疫力の低下を防ぎ強化する作用です。フコイダンを摂取することにより、免疫細胞が活性化すると期待されています。全てが解明されているわけではありませんが、現段階では「フコイダンに含まれる多糖体が、菌類の細胞壁の成分に類似しているため、病原菌と勘違いして免疫細胞が活性化するのでは」と考えられています。

免疫力を高めることは、がん治療においてとても重要なことです。

 

作用3: 新制血管抑制作用

新制血管抑制作用がん細胞に新しい血管を作らせない作用です。がん細胞は自ら血管を作り出し、そこから栄養分を吸収して増殖していきます。がん細胞に栄養を取られることで、患者自身の体へ栄養が行き渡らなくなってしまい体重の減少、体力低下などQOLの低下につながってしまいます。そこで、新しい血管を作らせないようにすることで「兵糧攻め」にし、がん細胞の勢いを失わせます。

国際学術雑誌「Cytotechnology」に「海藻モズク Cladosiphon novae-caledoniae kylin由来の酵素消化フコイダン抽出物は、腫瘍細胞の浸潤及び血管新生を阻害する」と題した論文を発表し、海外の研究者にも成果を報告しました。

 

作用4: 薬剤耐性抑制作用

薬剤耐性抑制作用がん細胞が薬剤耐性をもたないようにする作用です。薬剤耐性を持つことにより、これまで効果のあった抗がん剤が効かなくなってしまいます。現在の医学では、この薬剤耐性を防ぐ薬はありません。

また、低分子化フコイダンの薬剤耐性抑制作用は、耐性を持ち効果の無くなった薬を再び効かせるようにする作用ではありません。薬物療法と併用し、1つの抗がん剤を長く使えるようにすることが大切です。

この作用については、2010年9月の第69回 日本癌学会学術総会、2015年10月の第74回 日本癌学会学術総会にて研究成果を発表されました。

 

九州大学白畑教授 フコイダン研究動画

■低分子化フコイダンでのがん統合医療について-九州大学大学院白畑教授2-1

■低分子化フコイダンでのがん統合医療について-九州大学大学院白畑教授2-2

低分子化フコイダンのメリット

低分子化フコイダンのメリット人間が体内に吸収できる分子量は、3,000以下といわれています。体内に効率よく吸収させるためには、分子量を小さくする必要があります。しかし、500分子以下にするとフコイダンの重要な成分である硫酸基の結合が崩れてしまうという問題がありました。

そこで、アワビグリコシダーゼというアワビなどの中にある消化酵素を使って、硫酸基を14.5%に維持したまま、低分子加工することを可能にしました。主にがん転移の有無を調べる為に行われるPET検査は、がん細胞がブドウ糖を吸い寄せるという生理機能を活用した検査方法です。多糖類であるフコイダンも、がん細胞が自らの栄養素になる糖分と思い吸い寄せます。

つまり、消化器官より体内に吸収された低分子化フコイダン、血液にのって病巣まで届き、フコイダンが持つ本来の力を発揮するのです。これは、低分子化フコイダンだからこそ成し得る最大のメリットと言えます。

 

がん治療には低分子化フコイダン

癌治療にはフコイダン人間はフコイダンを分解する酵素を持ち合わせていないため、高分子のままのフコイダンを体内に吸収させることはできません。高分子のままのフコイダンは、フコイダンとしての機能を体内で発揮することなく、食物繊維として腸内環境を整える働きを果たし、ほとんどが体外に排出されてしまいます。

臨床医である吉田年宏先生も「健康維持であれば高分子フコイダンでも十分ですが、がん治療と併用ならば低分子フコイダンが必要」だと言われています。低分子フコイダンは体内に吸収された後、血液にのって全身を巡ります。普通ならば触れることのできない臓器にもフコイダンを行き渡らせることができるのです。粘性が低い低分子フコイダンは吸収率が良く、より速くがん組織に到達して、即効で効果を発揮すると推測されています。

低分子フコイダンか高分子フコイダンか…どちらも悪いわけではありません。がん治療との併用や再発予防なら低分子、健康維持目的なら高分子と、飲む目的によって選べば良いのです。

フコイダンのこれまでに知られている機能

作用 内容 作用機構
抗腫瘍・抗がん作用 ①免疫増強作用による マクロファージ活性化・IL-12誘導NK細胞活性化
②アポトーシスによる 正常リンパ球には毒性を示さないがん細胞には濃度依存的にアポトーシス誘導
③血管新生阻止による VEGFのレセプター結合防止VEGFの発現、分泌阻止
④転移・浸潤阻止による MMP-2、-9発現、分泌、活性化阻止による
⑤がん細胞接着阻止による 糖鎖接着阻害作用
⑥マウスでのがん増殖阻害・延命効果 -
抗ピロリ菌
抗潰瘍作用
胃不快感改善作用
硫酸基がピロリ菌を捕獲粘膜保護
抗ピロリ菌・粘膜保護・抗炎症
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抗アレルギー作用 ①Th1/Th2比調節 Th2抑制(IL-2、IL-3、IL-5抑制)、粘液産生細胞抑制、好酸球減少、IL-4、IgE、抗BSA特異IgE抑制ヒスタミン遊離抑制
抗炎症作用 ②炎症細胞抑制 アトピー性皮膚炎モデルマウス症状改善
肝機能向上作用 HGF 産生増強 GTP、GOT、γーGTP値改善
抗生活習慣病 抗肥満・血中コレステロール値
中性脂肪地・血糖値の改善
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抗糖尿病作用 筋肉細胞への糖取り込み促進、
糖尿病モデルマウスで血糖値上昇抑制
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抗動脈硬化症作用 動脈平滑筋細胞増殖阻止 サルモネラ菌など
抗ウイルス作用 ヘルペス、HIVなど HTLV-1感染細胞にアポトーシス誘導、中和抗体価上昇
抗菌作用 食中毒菌増殖抑制 サルモネラ
抗酸化作用 抗加齢 活性酸素消去による
血液凝固阻止作用 抗動脈硬化症 血液をさらさらにする
美肌作用 保湿・しわ・しみ・くすみ しわ抑制、コラーゲン酸分解抑制、抗酸化作用
ヒアルロン酸酸化分解抑制、ヒアルロン酸合成促進
ヒアルロン酸酵素合成分解作用、ヒスタミン遊離抑制作用
皮膚の保水性・弾力性維持、創傷治癒促進、吸湿性・保水性向上

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