フコイダン療法を始めるにあたり、まず知らなければならないのはフコイダンとは何であるのかということです。ここでは、フコイダンの基本情報から知られているフコイダンの機能、そしてがん治療における低分子化フコイダンの重要性をご紹介いたします。

フコイダンとは

フコイダンの基本データフコイダンとは、モズクや昆布、ワカメなどの褐藻類に含まれるヌメり成分です。
フコイダンには、がんに対する抑制効果があるといわれ、その効果については今もなお研究が続けられております。

九州大学の白畑實隆名誉教授も、低分子化フコイダン研究の第一人者として、日夜フコイダンの「がん」に対する作用全容解明に勤しんでおられます。

これまでの九州大学での研究の中で、フコイダンは高分子のままよりも、低分子加工した方が効果が高いことが解っております。

 

フコイダン主鎖の基本骨格

フコイダンの基本データ
 

九州大学で研究される低分子化フコイダン

低分子化フコイダンは九州大学において、がん治療と併用での研究が進められております。現代医療では副作用や治療による免疫力低下など、西洋医学だけでは乗り越えられない壁が多く存在します。この壁さえなければ、がんを治せる確立は格段に向上するのです。

その壁を乗り越えられる方法として注目されているのが低分子化フコイダン療法です。低分子化フコイダンは、がんに対する様々な作用を持ち、がん治療と併用する事で大きな力を発揮します。

がんに対する作用 -低分子化フコイダン-

低分子化フコイダンは、がんに対する4つの作用があります。これらの作用については、九州大学の研究成果として、日本癌学会等で数多く発表が行われてきました。

 

作用1:がんを自滅に導く

がんを自滅に導く低分子化フコイダンはがん細胞を自滅に導く作用がある事が、基礎研究の中で明らかになっています。
この作用を“アポトーシス誘導作用”といいます。

アポトーシス作用とは、細胞が自然死する現象のことです。本来ならば、細胞は一定期間を経過すると老化して自滅しますが、がん細胞に限っては何らかの原因で無限の寿命を得て増殖を続けます。

正常細胞とがん細胞に対し、低分子化フコイダンを加えて観察したところ、がん細胞だけを特異的に自滅させ、正常細胞には全く影響を与えないことが判明しております。

2011年11月、世界的に評価の高い「PLoS ONE」に低分子化フコイダンのアポトーシス誘導について論文が掲載されました。

 

作用2:免疫の活性化

免疫の活性化低分子化フコイダンを摂取すると、免疫細胞が活性化されるという事が期待されています。免疫力の低下を防ぎ、強化するこの作用を“免疫力増強作用”といいます。

現段階では、フコイダンに含まれる多糖体が、菌類の細胞壁の成分に類似している為、病原菌と勘違いして免疫細胞が活性化するのではないかと考えられています。
免疫力を高める事はがん治療においてとても重要であり、この作用の解明については現在も研究が継続されています。

 

作用3:がんの栄養補給路を断つ

がんの栄養補給路を断つがん細胞は自ら血管を作り出し、そこから栄養分を吸収して増殖していきます。がん細胞に対して、このような新しい血管を作らせない作用を“血管新生抑制作用”といいます。

がん細胞に栄養を取られる事で、患者自身の体へ栄養が行き渡らなくなってしまい「体重の減少」、「体力低下」といったQOLの低下に繋がってしまいます。
低分子化フコイダンを摂取する事により、がん細胞を兵糧攻めにし、勢いを失わせます。

国際学術雑誌「Cytotechnology」に「海藻モズク Cladosiphon novae-caledoniae kylin由来の酵素消化フコイダン抽出物は、腫瘍細胞の浸潤及び血管新生を阻害する」と題した論文を発表し、海外の研究者にも成果を報告しました。

 

作用4:がん細胞の悪性化を抑制

がん細胞の悪性化を抑制吉田年宏先生の臨床研究の中で、低分子化フコイダンを摂取すると、がん細胞の遺伝子が安定化され、大人しい状態になると示唆されています。がん細胞の悪性化を抑制できれば、様々な点で有利な状況となります。

特に、抗がん剤治療中にがん細胞の遺伝子を安定化できれば、がん細胞が抗がん剤に対する耐性を持つことを防げます。
この作用を“薬剤耐性抑制作用”といいます。

低分子化フコイダンの薬剤耐性抑制作用を利用すれば、抗がん剤治療の成績は大幅に向上すると考えられます。

この作用については、2010年9月の第69回 日本癌学会学術総会、2015年10月の第74回 日本癌学会学術総会にて研究成果を発表されました。

 

フコイダン研究動画

■低分子化フコイダンでのがん統合医療について-九州大学大学院白畑教授2-1

■低分子化フコイダンでのがん統合医療について-九州大学大学院白畑教授2-2

低分子化フコイダンのメリット

低分子化フコイダンのメリット低分子化フコイダンのメリットは、“吸収率が高い事”、そして“即効性”がある事です。フコイダンという成分を元の状態のまま摂取したとしても、ほとんどが吸収されずフコイダンの効果を体内で発揮させる事ができません。

低分子化する事で、消化器官より体内に吸収され、血液にのって病巣まで届く事ができるので、フコイダンの持つ効果を体内で発揮します。

また、粘性が低い低分子化フコイダンは吸収率に優れているだけでなく、より速くがん組織に到達します。だからこそ、即効で効果を発揮すると九州大学の基礎研究の中でも推測されています。

 

正常細胞とがん細胞を識別する

正常細胞とがん細胞を識別するがん治療の中心となっている抗がん剤でも、正常細胞とがん細胞を識別するのは困難です。しかし、低分子化フコイダンはがん細胞だけに作用する事が解っており、それについては白畑名誉教授・照屋助教により第69回日本癌学会学術総会でも発表されています。

臨床研究をされている医師からは、「低分子化フコイダンは正常細胞へダメージを与えるどころか、むしろ保護している。」という声まで挙がっています。

フコイダンの機能

作用 内容 作用機構
抗腫瘍・抗がん作用 ①免疫増強作用による マクロファージ活性化・IL-12誘導NK細胞活性化
②アポトーシスによる 正常リンパ球には毒性を示さないがん細胞には濃度依存的にアポトーシス誘導
③血管新生阻止による VEGFのレセプター結合防止VEGFの発現、分泌阻止
④転移・浸潤阻止による MMP-2、-9発現、分泌、活性化阻止による
⑤がん細胞接着阻止による 糖鎖接着阻害作用
⑥マウスでのがん増殖阻害・延命効果 -
抗ピロリ菌
抗潰瘍作用
胃不快感改善作用
硫酸基がピロリ菌を捕獲粘膜保護
抗ピロリ菌・粘膜保護・抗炎症
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抗アレルギー作用 ①Th1/Th2比調節 Th2抑制(IL-2、IL-3、IL-5抑制)、粘液産生細胞抑制、好酸球減少、IL-4、IgE、抗BSA特異IgE抑制ヒスタミン遊離抑制
抗炎症作用 ②炎症細胞抑制 アトピー性皮膚炎モデルマウス症状改善
肝機能向上作用 HGF 産生増強 GTP、GOT、γーGTP値改善
抗生活習慣病 抗肥満・血中コレステロール値
中性脂肪地・血糖値の改善
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抗糖尿病作用 筋肉細胞への糖取り込み促進、
糖尿病モデルマウスで血糖値上昇抑制
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抗動脈硬化症作用 動脈平滑筋細胞増殖阻止 サルモネラ菌など
抗ウイルス作用 ヘルペス、HIVなど HTLV-1感染細胞にアポトーシス誘導、中和抗体価上昇
抗菌作用 食中毒菌増殖抑制 サルモネラ
抗酸化作用 抗加齢 活性酸素消去による
血液凝固阻止作用 抗動脈硬化症 血液をさらさらにする
美肌作用 保湿・しわ・しみ・くすみ しわ抑制、コラーゲン酸分解抑制、抗酸化作用
ヒアルロン酸酸化分解抑制、ヒアルロン酸合成促進
ヒアルロン酸酵素合成分解作用、ヒスタミン遊離抑制作用
皮膚の保水性・弾力性維持、創傷治癒促進、吸湿性・保水性向上

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