吉田年宏著:がん患者一万人のがんと向き合う後悔なき選択より
抗がん剤の副作用に苦しんだすい臓がんのケース
60歳代の女性であるが、すい臓がんから門脈と肝臓に転移したケースだ。
すでに転移していたので、手術は行わず、抗がん剤治療が行われた。
この抗がん剤(ジェムザール)が効いて、転移した部分の腫瘍は縮小していった。
ところが副作用によって、間質性肺炎を引き起こしてしまった。
そのため抗がん剤治療を中止し、ステロイド剤による治療を開始した。
肺炎が治まった後に抗がん剤の種類を変えて(TS-1)治療を再開したのだが、今度は相性が悪く、中止の憂き目にあってしまった。
その後再び、肝臓と腸への転移が認められたため、やむにやまれず、ヘムザールを再開、ステロイド剤との併用による治療を始めた。
この時点で相談があり、フコイダンの飲用を希望された。
すると一ヵ月後、肝機能の数値が正常になり、それまで歩けなかったのだが、歩行器を使って歩けるまでに回復した。
会話も可能になった。
これなどは、明らかにジェムザールが効いているといえる。
ただ、それだけではこの患者さんの場合は強い副作用が懸念されるのだが、フコイダンが何らかの作用(おそらくは抗アレルギー作用)をして副作用を抑え、患者さんのQOLをよくしているのだと思う。
こうした併用を一般的には支持療法という。
副作用を抑えて、作用が出てくるまでの全身状態をよい状態に保つことをいう。
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