兵庫医科大学 市民健康講座

6月26日に兵庫医科大学の市民健康講座に参加して参りました。

「造血幹細胞移植について」兵庫医科大学血液内科の池亀和博先生のお話がありました。

造血幹細胞移植は自家移植と同種移植に分かれます。自家移植とは自分の幹細胞(最近はほとんど末梢血幹細胞)を採っておいて、白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などで大量抗がん剤治療の後で移植することをいいます。同種移植はHLA型(白血球の型)の合致した骨髄提供者(ドナー)の造血幹細胞の移植のことです。ドナーの血球は、リンパ球を含めて一生患者さんの体の中で生き続け、ずっと腫瘍細胞を押さえ続けます。

しかし、同時にドナー側のリンパ球は患者さんの正常組織や正常細胞を異物であると認識して免疫反応を起こし、移植された細胞が患者さんの臓器を攻撃し始めます。これを移植片対宿主病(GVHD)と呼び、致命的な経過をたどることもある重大な合併症です。従来、移植を行うためには、HLA型が一致したドナーが必要とされています。HLAにはA,B,C,DR,DQなどの抗原がありますが、造血幹細胞移植のドナー選択に当たっては、A,B,DRの適合(一致)の程度を参考にします。

血縁にHLA適合ドナーが得られる確率は25%程度です。さらに、少子化が進むにつれこの確立も低くなるものと考えられます。血縁者間にHLA適合ドナーがいない場合、骨髄バンクからの移植が一般的です。それでもドナーが見つからないために移植を受けられなかった患者さんに対し、移植治療を受ける機会を新たに提供できる可能性として、HLA半合致(不適合)移植が臨床試験として検証されています。

血縁者間HLA半合致移植では、HLAが2-3抗原不適合でも良好な移植成績が報告されています。HLA半合致(不適合)移植のメリットの1つは、ほとんど全ての患者さんにドナーを見つけることができることです。親子であれば100%、兄弟であれば75%の確率で、HLAは半合致しています。もう一つのメリットは、免疫の力による抗腫瘍効果(GVL効果)が非常に強いことです。HLA適合移植では勢いがとめられない病気に対しても、有効である可能性があります。

これらの移植方法はどちらも利点と欠点を有しており、どの移植方法がよいかということは移植を受けられる患者さんの病状などにより左右されます。

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