上咽頭がん

上咽頭がん

上咽頭がんは、耳管開口部閉塞などから起こる耳閉・耳鳴り・難聴といった滲出性中耳炎の症状から発見されることが少なくありません。また、比較的早期からリンパ節に転移しやすく、頚部腫瘤の症状で発見されることもあります。また上咽頭は解剖学的に頭蓋底の直下にあり、眼の症状などの脳神経症状が現れ、検査して腫瘍が見つかる場合もあります。鼻出血や鼻閉などの鼻の症状はかなり進行してから出現し、神経が侵されない限りは痛みが起きにくいのも特徴です。病気が進行すると、頸部リンパ節に転移することが多くほとんどの症例に認められます。

上咽頭がんは病期(ステージ)と全身状態により異なりますが、5年生存率はおよそ1期:約80~90%、2期:約60~80% 3期:約60%、4期:約40%です。

上咽頭がんでは、原発腫瘍の大きさ(T:primary Tumor)、リンパ節転移の有無(N:regional lymph Nodes)、他臓器への転移の有無(M:distant Metastasis)で病期(ステージ)が決まります。これをTNM分類といいます。組織型や病気の進み方、全身状態、年齢、など総合的に検討して治療方針を選択します。

上咽頭がんの病期分類(ステージ)

0期上咽頭の表面を覆っている組織層のみにがんが認められる上皮内がん。
1期がんが上咽頭にとどまっている。リンパ節転移がない。
2a期がんが上咽頭を出て中咽頭、または鼻腔まで広がっている。
2b期がんが上咽頭内に認められ、さらに頸部の左右どちらかのリンパ節に広がっている。もしくは上咽頭の周辺領域に広がって、さらに頸部の左右どちらかのリンパ節にも広がっている。
3期副鼻腔や頭蓋骨にがんが広がっているが、リンパ節の転移がない。あるいは両側のリンパ節に6cm以下の転移がある。
4a期がんが広範に浸潤し、脳神経、頭の中(頭蓋内)、眼窩、下顎、下咽頭などへ広がる状態。
4b期転移が鎖骨の上にあるくぼみまでおよぶか、リンパ節転移が6cmを超える状態。
4c期がんが付近のリンパ節を越えて体の他の部分まで広がっている。

上咽頭がんの治療

■外科手術

上咽頭がんでは、放射線治療の効き目がみられない場合に手術が実施されることもあります。基本的にどの病期でも放射線治療、放射線治療+抗がん剤治療が中心になり、ほとんど手術は行われません。

■放射線療法

放射線治療では、X線などの放射線を利用してがんの増殖を抑えます。がんが早期に見つかった場合には、放射線による治療が中心となります。上咽頭がんでは、外部照射と言って体の表面から放射線を当てる治療が行われます。

■化学療法

化学療法とは抗がん剤による治療のことで、広い範囲のがん細胞を攻撃する治療法です。
上咽頭がんの抗がん剤治療では、遠隔転移を認める場合や放射線治療の補助として用いられることがあります。放射線の補助療法としては、放射線治療前、放射線治療中、放射線治療終了後に抗がん剤治療を行うことがあります。

放射線治療後に行う抗がん剤治療では、シスプラチン+5-FUの併用が最も治療成績の向上が得られたとする報告もあります。しかし、放射線治療と抗がん剤治療をどのように組み合わせると最も治療効果が得られるのかは、現在のところはっきりわかっていません。

抗がん剤の副作用

一般的に抗がん剤は、細胞が分裂・増殖する過程に働きかけて、細胞の増殖を抑えます。がん細胞は活発に分裂・増殖している細胞なので、抗がん剤の効果が期待されます。しかし、腸の細胞や髪の毛を造る細胞、血液を造る細胞なども活発に分裂・増殖しているため、影響を受けやすく、脱毛などの様々な副作用があらわれます。

抗がん剤の副作用軽減は薬剤耐性の克服

理論上100%効果があるはずの抗がん剤が効かない最大の理由はがん細胞が増殖するに従って遺伝子の蓄積が起こってくるためだと考えられています。特定の抗がん剤の攻撃を受けたがん細胞は自己防衛本能によって進化します。その進化した遺伝子が抗がん剤に耐性を獲得して、それまで効いていた抗がん剤が効かなくなり、副作用も強くなってしまいます。こうした薬剤耐性の克服は大きな課題となっていますが、現時点で西洋医学には抑制できる薬はまだありません。

薬剤耐性の克服とQOL(生活の質)の向上を目指して

がん治療において現代医学を補完する目的で九州大学大学院の白畑教授と吉田医院の吉田院長が共同研究で取り組んでいる酵素消化低分子化フコイダンが、改善が難しい2期以降のがんにおいても驚く結果が数多く確認されています。酵素消化低分子化フコイダンを用いたフコイダン療法は現代医学の向上に欠かせない統合医療として注目されています。

統合医療におけるフコイダン療法

統合医療とは、二つの療法を統合することによって両者の特性を最大限に活かし、治療をしようという考えのことです。最先端の医学である西洋医学のデメリットや欠点を補い西洋医学がより効果を発揮しやすいように環境整備をするのがフコイダン療法です。
抗がん剤と酵素消化低分子化フコイダンを用いたフコイダン療法は、技術改革が進む先端医療をはじめとした近代西洋医学と酵素消化低分子化フコイダンが融合するハイブリッドな医療です。

■関連項目

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