放射線治療について②

放射線治療について①では、基本的な放射線治療について説明しました。今回は、その中でも注目度が高い粒子線・重粒子線・中性子捕捉療法(BNCT)について詳しくご説明していきます。

 

粒子線治療

粒子線治療とは、陽子線と炭素イオン線を用いた放射線治療のことです。
従来のX線による放射線治療では、照射したX線が体内を通過した後、次第に減少し、放射線の通り道にエネルギーを与えながら治療効果を発揮します。そのため、病巣部だけでなく、病巣手前の正常細胞には、病巣よりも多い量の放射線が照射されてしまいます。

粒子線は、X線と違い、体内をある程度進んだ後、病巣部周囲に到達した時に急激に高いエネルギーを与え、そこで消滅する性質をもっています。粒子線を用いることにより、これまでのように正常細胞が耐えられる限界の量を考えながら、放射線量を加減する必要がほとんどなくなりました。X線と同じ放射線量でも、正常組織に照射される範囲が狭ければ副作用が軽くなり、がん病巣部に対して高い線量を照射することができるので、より高い治療効果を得ることができます。

粒子線の中でも、炭素イオンは陽子の12倍の質量があります。粒子の質量が重いものほど、つくり出される粒子線の破壊力も大きくなります。また、粒子線治療の中でも、質量の大きな炭素イオン線を「重粒子線」と区別することがあります。

粒子線治療の特徴 臓器の機能等の欠損が少なくて済む、傷跡が残らない、高齢者でも適応可能、従来のX線に比べて副作用が少ない、早期なら根治が望める、X線では治療が困難な深部がんにも向く、社会復帰までの期間が短い

 

重粒子線治療

housyasen05粒子線の中でも、炭素イオン線を使用したものが重粒子線治療です。仕組みとしては粒子線治療と同じですが、質量の高い重粒子を用いることにより、さらに線量集中制が優れ、がん細胞に対する殺傷効果が2~3倍高いとされています。重粒子線治療は、一度に高い線量を病巣に照射できるため、照射回数も少なく、治療期間を短くすることが可能です。

しかし、重粒子線治療を受けるには、適応である疾患である事と、共通の条件を満たさなければなりません共通の条件は下図をご確認ください。

重粒子線治療に対する共通の適応条件 対象部位に対して放射線治療の既往がない、病理診断がついている、評価が可能な病変を有する、腫瘍の最大径が原則として15cmを超えていない、広範囲による転移がない、カルノフスキー指数が60以上である

 

中性子捕捉療法(BNCT)


直線加速器で加速された陽子線が、中性子発生装置内のベリリウムという金属と反応して中性子を発生する。中性子のエネルギーを調整し、病巣部に照射する。

中性子捕捉療法(以下 BNCT)とは、原子炉等から発生する中性子とそれに増感効果のあるホウ素との反応を利用し、正常細胞にあまり損傷を与えず、がん細胞のみを破壊する治療法です。現在は臨床研究の段階ですがコンパクトな加速器中性子源の開発により、加速器BNCTが原子炉でなく、一般の医療施設で実施可能となる大きさまで開発が進んでいます。BNCTは、がん細胞と正常細胞が混在している悪性度の高い脳腫瘍をはじめとするがんに特に効果的です。また、正常細胞に対しての影響が少ないため、QOLを落とさないことに優れています。


BNCTは、腫瘍細胞に取り込まれたホウ素(10B)と中性子との核反応により発生する強力な粒子線によって治療を行います。用いられる中性子はホウ素(10B)との反応が大きな熱中性子をはじめとする低エネルギーの中性子です。

ホウ素原子をがん細胞に選択的に取り込ませた後、エネルギーの低い中性子線を照射するとがん細胞の部位でのみホウ素中性子捕獲反応が起こります。その結果、がん細胞のみが死滅するという仕組みです。エネルギーの低い中性子線は、ホウ素を取り込んでいない正常細胞には大きな損傷を与えないとされています。

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