第59回 成人病公開講座

2月12日大阪府立成人病センターの公開講座に参加して参りました。今回は、「感染症とがん」でした。

初めに、成人病センター消化管内科の鼻岡昇先生の「ピロリ菌と胃がん」についてのお話でした。ピロリ菌(ヘリコバクターピロリ)は胃の中に好んで住みつき、胃の壁を傷つける細菌です。ピロリ菌陽性者の割合は、30歳未満の若年の方の感染率は、10%位と定率ですが、壮年から高齢の方では、60%以上と効率です。感染経路は不明ですが胃内に定着することから経口感染すると考えられています。ピロリ菌に感染すると急性胃炎⇒慢性萎縮性胃炎⇒腸上皮化生⇒異形成⇒胃がんに進行すると考えられています。

ピロリ菌を除菌することで、早期胃がんに対する内視鏡治療後に発生する胃がんの発生を抑制することは臨床試験で証明されています。ただし、現段階では初回の胃がん発生の予防効果を示すデータは存在しません。


 

次に、成人病センター肝胆膵内科の片山和宏先生の「知らないと、ほんとうに怖い肝炎ウイルス肝細胞がんを防ごう」のお話でした。

肝臓がんの多くは、肝炎ウイルスによるものです。最近はウイルス以外の原因による肝細胞がんが増える傾向にあります。肝炎ウイルス陽性と言われても、ほとんどの場合自覚症状がないために医療機関にかからず、そのまま放置している人が多く症状が出た時にはすでに、肝細胞がんに進行している場合もあります。肝炎ウイルス陽性の人は、発がんリスクが高いので血液検査だけではなく、厳重な画像診断を定期的に受けることが重要です。また、肥満や糖尿も脂肪肝になり肝硬変から肝細胞がんに進行します。生活習慣の見直しも重要となります。


 

次に、成人病センター婦人科の上浦祥司先生の「パピローマウイルスと子宮頸がん」のお話でした。

子宮頸がんは、早期発見、早期治療が可能で、ワクチンによる予防が可能な唯一のがんです。にもかかわらず、世界中で毎年約50万人の女性に発症し27万人の尊い女性の命が奪われています。日本でも毎年約1万人が発症し2600人が亡くなっています。特に母親となる世代の20歳代~30歳代の子宮頸がんの罹患率、死亡数が増加していることは、大きな社会問題です。

子宮頸がんのほぼ100%にヒトパピローマウイルス(HPV)が見つかりがんを起こす原因と考えられています。HPVには、100種類以上の型が存在し発がん性の高リスク型は約15種類、その中で子宮頸がんにおいて最も検出頻度が高いのは16型と18型 です。性交経験のある女性の80%は一生に一度は発がん性HPVに感染するといわれます。

ただし、感染しても全ての方が子宮頸がんを発症するわけではなく、ほとんどは12ヶ月以内に感染が消失します。感染が消失せずに持続すると数年から十数年の経過をとって異形成(前がん病変)から子宮頸がんに進みますが実際に子宮頸がんを発症するのは約1000人に1~2人とされています。子宮頸がんの予防対策として一次予防のワクチン接種と、二次予防の子宮がん検診が行われています。高リスクHPV(16型、18型)感染から子宮頸がん発症までには長い期間を要するため、この間に検診によりがんになる前に発見することが可能となります。近年は細胞診とHPV検査を併用して検出効果を高めることも検討されています。子宮頸がん検診の受診率の向上が望まれます。

 

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