NPO法人 日本統合医療推奨協会
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このがんの大きな特徴の一つは、年齢が高くなるにつれて発症率が急速に高まることです。ほとんどのがんでは加齢がリスク要因になりますが、このがんは取り分け顕著です。日本では70歳代の男性10万人あたり100人、80歳代で200人が前立腺がんを発生します。しかし、40歳代以前での発症例はほとんどありません。又、一般に前立腺がんは他のがんと比べて比較的ゆっくり進行し、初期にはほとんど症状がありません。そのため、かつてはがんが進行するまで発見されることはありませんでした。しかし、最近では簡便な血液検査で前立腺がんが見つけられるようになったため、早期で発見される症例が増えてきました。
前立腺の構造は、内部の「分泌腺」と外側の硬い繊維質の「前立腺被膜」に分けられます。前立腺がんの大半は、この外腺に生じる腺がんです。腺がんは、正常に分化(成熟)した腺細胞と比較したときに、どのくらい分化しているかによって3種類に分けられます。分化の程度はがんの悪性度と関連しており、悪性度の高いものから「低文化腺がん」「中分化腺がん」「高文化腺がん」と呼ばれます。また、まれに前立腺被膜の筋肉組織にがんが生じることもあります。これはがんが発生した種類によって、平滑筋肉腫及び横紋筋肉腫と呼ばれます。前立腺がんが転移しやすいのは、骨とリンパ節です。とくに骨盤や腰、胸の骨に転移しやすいことが知られています。
前立腺がんの5年生存率は、診断されたときのがん病巣の広がり(臨床病期)によって大きく異なります。診断時にがんが前立腺の内部に限局している場合に非再発例の5年生存率は70〜80%と非常に高く、また10年生存率も50〜60%です。これは、発症時の患者の平均年齢を考えれば、天寿をまっとうした場合とあまり変わりません。しかし、がんが進行し転移を起こしている場合には、5年生存率は20〜30%まで低下します。
前立腺がんは、早期に発見できれば治療も可能ながんです。また高分化がんは非常にゆっくりと進行するので、患者の年齢や全身の状態によっては、すぐに治療する必要がない場合があります。つまり、前立腺がんの治療は、治療後の患者の生活の質(QOL)をよく考えて計画することが重要となります。また、前立腺がんは早期に発見できれば、再発してもなお高い生存率を期待できます。
がん治療において現代医学を補完する目的で、2004年から吉田医院の吉田年宏院長が取り組まれているのがフコイダン療法です。がん細胞の遺伝子変化に着目し、特に抗がん剤との併用で成果が上がっています。
また、末期患者のQOL(身体的、精神的、社会的に自分自身が満足のいく健康状態)改善を図り、積極的な治療ができる状態に戻す意味においても評価を受けています。