前立腺がんの薬物療法とその副作用

前立腺がんのホルモン療法は、主に転移のある場合に行われます。転移したがん細胞も、もともとは前立腺がんの性質を持っているため、ホルモン療法が効力を発揮します。また、転移のない前立腺がんで、年齢・合併症などのために手術や放射線治療を行うことが困難である患者さんに対してもホルモン療法が行われます。さらに、放射線治療の前後にも、短期間のホルモン療法が併用されることもあります。

ホルモン療法の問題点は、長期間治療を続けていると反応が弱くなり、落ち着いていた病状がぶり返す「再燃」があることです。再燃状態となると、女性ホルモンや副腎皮質ホルモン剤などが使用されますが、当初は効果がみられても、次第に弱くなり去勢抵抗性となってしまいます。ホルモン療法は前立腺がんに対して有効な治療法ですが、ホルモン療法のみで前立腺がんを完治させることは困難であると考えられています。

ホルモン療法の効果を得られない去勢抵抗性前立腺がんには、ドセタキセルという抗がん剤治療を使用した化学療法が標準治療とされています。また、2014年9月にカバジタキセルという新しい抗がん剤が承認されました。ドセタキセルの効果が認められない場合にカジタキセルが使用できるようになり、抗がん剤治療の選択肢が増えました。

前立腺がんでは、ステージやグリソンスコアなどを総合的に検討して、治療方法を検討します。ホルモン療法は、基本的にほとんどの前立腺がんで採用される治療法です。しかし、去勢抵抗性になりホルモン療法の効果がなくなってしまうと、残すは抗がん剤のみとなってしまうので、この時点から気を抜かずに治療に挑む必要があります。

また、抗がん剤治療の場合も、使用できる薬剤が他のがんに比べて少ないので、抗がん剤の効果を最大限に発揮させ、QOLを保ち治療を無理なく行える体づくりをすることがとても重要となります。前立腺がんの根治を目的として治療を行ったにもかかわらず、多臓器への転移やPSA数値が基準値を上回り再燃する場合もあります。前立腺がんの再燃リスクは、PSA数値・グリソンスコア・ステージを基に低リスク・中リスク・高リスクに分けられます。

抗がん剤は、細胞が活発に分裂し増殖する過程に働きかけて細胞の増殖を抑えます。がん細胞は、分裂と増殖を活発に続けているので、抗がん剤の効果が大きく期待されます。しかし、腸の細胞であったり血液を造る細胞も活発に活動しているため、抗がん剤の影響を受けやすく、食欲不振や脱毛、嘔気が抗がん剤治療中のほとんどの人に認められます。また、重篤な副作用である白血球や血小板の減少、腎障害が発現すると治療が止まり、再開も難しくなります。

QOLを維持しながら前立腺がんの治療を継続するためには、抗がん剤などの使用している薬剤の薬剤耐性がカギとなります。

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