悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は、血液中を流れたり身体の中をめぐっているリンパ球という細胞が異常に増えることにより、首やわきの下のリンパ節が腫れたり、身体の一部にしこりができる病気です。同じ悪性リンパ腫という病気の中でさらに細かく病型は分かれており、症状や治療効果はさまざまです。そのため症状も多彩で、リンパ節以外にも消化器や皮膚などさまざまな臓器に発生し、部位によって症状も異なります。

一般的には、ホジキンリンパ腫(HD)と非ホジキンリンパ腫(NHL)の2種類に分類されます。日本人に圧倒的に多いのは非ホジキンリンパ腫(NHL)といわれるB細胞ががん化したタイプが多く、約75%以上を占めています。さらに、悪性度によって低、中、高と3種類に分けられています。

悪性リンパ腫の5年生存率は,病期(ステージ)と種類により異なりますが、ホジキンリンパ腫(HD)の1期では 約90%、2期では約80~ 90%、3期では約65~80%、4期では 約40~65%となり、非ホジキンリンパ腫(NHL)の1期では約70~90%、2期では約70~80%、3期では約50~70%、4期では約50~65%となります。

他の固形がんではTNM分類と呼ばれる病期分類を用いますが、悪性リンパ腫ではAnn-Arbor臨床病期分類と呼ばれる固有の病期分類を使います。病期を確定するためには、CT検査あるいはMRI検査やPET検査、骨髄穿刺生検などの検査が必須となります。

悪性リンパ腫を治すために今からできること

悪性リンパ腫の病腫期分類(ステージ)

AB 分類

各病期は全身症状の有無に従って、以下のようにA またはB のいずれかに分類されます。
A:無症状
B:以下の3症状のうち1つ以上を認める
①発熱:38℃より高い理由不明の発熱。
②寝汗:寝具を変えなければならない程のずぶ濡れになる汗。
③体重減少:診断前の6カ月以内に通常体重の10%を超す原因不明の体重減少。

悪性リンパ腫の標準治療

悪性リンパ腫は大きくはホジキンリンパ腫(HD)と非ホジキンリンパ腫(NHL)にわかれ、それぞれさらに病型がわかれます。治療方針は病型と病気の広がりにあわせて決定します。また、同じ悪性リンパ腫であっても、比較的ゆっくり進行するものから早く進行するものまであります。外科切除、放射線照射の適応は限られ、抗がん剤治療による根治療法を基本とします。

 

■非ホジキンリンパ腫(NHL)

非ホジキンリンパ腫の治療方針は、主に病理組織型(悪性度)、病期(ステージ)、発生部位などの要素により決定します。非ホジキンリンパ腫(NHL)では低悪性度群、中高度悪性群で治療方針が異なります。

病理組織型悪性度
  • 低悪性度・・・進行がゆっくり(年単位の進行)
  • 中悪性度・・・進行が早い(月単位の進行)
  • 高悪性度・・・進行が非常に早い(週~日単位の進行)
 


低 
悪 
性 
度 
 

 

 

低悪性度群は増殖がゆっくりしている反面、薬剤感受性はあまり良くありません。抗がん剤治療のみで治癒は殆ど望めません。臨床病期の1期と2期では通常放射線照射を行うことが多いようです。
しかし、比較的早期に腫瘍細胞が全身に散布されることが多く、2期では放射線と抗がん剤治療の併用が必要なことも有ります。3期、4期の低悪性度群では現在一定の治療方針はなく、個々の施設や主治医により異なります。
 


中 
高 
悪 
性 
度 
 

 

 

中高度悪性群は増殖速度が速い反面、薬剤感受性は良好です。臨床病期1期のものについては病変部の局所療法(放射線照射や手術療法)、2期のものに対しては局所療法に抗がん剤治療を組み合わせることが多いようです。3期以上の場合は抗がん剤治療が主体となります。
抗がん剤治療はCHOP療法(エンドキサン+アドリアシン+オンコビン+プレドニン)が標準的な療法であり、病期に関係なく本治療法が使用されることが多いようです。しかし、巨大腫瘤を伴うときは放射線療法と併用され、再発時など抗がん剤の感受性が悪い場合には、より強力な抗がん剤が選択されます。

びまん性大細型B細胞性リンパ腫

非ホジキンリンパ腫の中で最も多くを占める病型で、中悪性度のリンパ腫です。R-CHOP療法(リツキサン+エンドキサン+アドリアシン+オンコビン+プレドニン)が世界的な標準治療です。通常は、3週間間隔で6~8コースの治療が基本となります。

濾胞性リンパ腫

限局期(1期、2期)の場合には、区域放射線照射が行われ、約半数で治癒が期待できます。
予後が悪いと予想されるB分類の症状がある場合や腫瘤が大きい場合などには、進行期(3期、4期)に準じた抗がん剤治療が行われます。進行期の場合には、リツキサンを併用した抗がん剤治療が行われます。しかし、濾胞性リンパ腫は年単位でゆっくり進行する低悪性度のリンパ腫であることから、高齢者ではすぐに治療せず経過観察になることもあります。

 

■ホジキンリンパ腫(HD)

ホジキンリンパ腫に対してはABVD療法と呼ばれる抗がん剤治療が行われます。これは、アドリアシン+ブレオマイシン+エクザール+ダカルバジンの4剤を用いた治療法です。限局期では4~6コース、進行期では6コースの治療を行うのが一般的です。その後、病変があった部位を中心に放射線療法を行う事が、最近では一般的になっています。ホジキンリンパ腫は抗がん剤が効きやすいタイプのリンパ腫であり、約75%が治癒するといわれています。

 

■放射線療法

悪性リンパ腫は放射線に感受性のあるがんの1つです。病巣が限局している早期のリンパ腫などには放射線照射が単独、もしくは短期的な抗がん剤治療と併用で実施されることもあります。また、病巣が大きい場合には、抗がん剤治療の後で照射することもあります。

自家移植と同種移植

造血幹細胞移植

従来の抗がん剤治療や放射線療法よりも大量の薬剤投与や全身に放射線を照射した後、正常な血液を回復させるために、造血幹細胞を移植する治療法を造血幹細胞移植と言います。通常の治療よりも強力な治療を行うことができるため、治癒する可能性が高くなります。抗がん剤に対する感受性の高い症例に対しては有効ですが、抗がん剤感受性の低い、低悪性度群についてはその適応は明らかでは有りません。

自家末梢血細幹胞移植

末梢血から幹細胞を採取するには、まず抗がん剤による大量化学治療を行います。治療後は白血球が急速に減り、1~2週間後に白血球が回復してきます。この時期に通常は骨髄の中にしかいない造血幹細胞が、全身の血流へと流れ出てきます。流れ出た幹細胞を特殊な器械で採取して凍結保存しておき、大量抗がん剤治療後に、凍結保存しておいた造血幹細胞を解凍し、点滴で戻します。悪性リンパ腫の場合、この自家末梢血幹細胞移植が一般的に多く行われています。再発や初発でも、通常の治療では効果が低いと考えられる場合が対象となります。対象年令は通常65才以下です。

同種骨髄移植

悪性リンパ腫の病型や病期によっては、兄弟姉妹や他人からの同種骨髄移植が適応になることがあります。この場合、提供者と患者さんとの白血球の型(HLA型)が一致する必要があります。適合者がいない場合には、日本骨髄バンクや臍帯血バンクに登録することもあります。

臍帯血移植

臍帯血移植の最大の特徴は、幹細胞がすでに保存されているため、移植が可能な臍帯血があれば、短期間で幹細胞を提供できることです。また、ドナーに対する負担がないことも大きなメリットです。臍帯血に含まれる幹細胞は、骨髄や末梢血に存在する幹細胞に比べ、より少ない細胞数で造血機能を回復させることができるといわれています。また、臍帯血移植は最大の合併症といわれる移植片対宿主病(GVHD)が他の移植に比べて起こりにくく、6個のHLAのうち2個が不適合であっても移植が可能となります。

同種末梢血幹細胞移植(フル移植)

同種造血幹細胞移植の前には、移植前治療という大量の抗がん剤および放射線照射による治療が行われます。移植前治療の目的は、造血幹細胞移植の前にがん細胞をできるだけ死滅させることと、移植された造血幹細胞を速やかに患者さんの体内に生着させることです。しかし、移植前治療の大量抗がん剤や放射線照射といった治療には強い毒性があり、患者さんが高齢で体力の低下や全身状態が悪い場合には、こうした毒性に体が耐えられない危険性もあり、同種末梢血幹細胞移植ができない場合もあります。

ミニ移植

ミニ移植は、移植前治療の強度を弱めることによって治療関連毒性を軽減し、残存したがんに対しては、同種免疫による抗腫瘍効果を用いて治療を行う方法です。大量抗がん剤治療を行うことはなく、免疫反応に重点をおいた新しい移植法です。抗がん剤治療の副作用が少ないため、高齢者や合併症を有する場合にも施行が可能です。移植片対宿主病(GVHD)の可能性は、通常の同種移植と同様です。ミニ移植はフル移植と同等の成績が得られたという報告もありますが、新しい移植法でもあり、まだ完全に確立した治療法とはいえません。

悪性リンパ腫と抗がん剤治療

手術のできない悪性リンパ腫の治療には、抗がん剤を用いる化学療法が基本となります。抗がん剤が主な治療方法となる悪性リンパ腫に対しては、効果の高い抗がん剤が数多く開発されており、いろいろな薬を組み合わせて使用されます。しかし、抗がん剤の効果を得られなければ、治療を諦めなくてはなりません。寛解への可能性を高めるためにも、抗がん剤の副作用を最小限に抑え、がんが薬を覚えることで効果がなくなってしまう薬剤耐性を防ぐことがとても重要となります。

これらの問題点を補い、悪性リンパ腫の抗がん剤治療を予定通り行う唯一の方法が、低分子化フコイダンを併用した「統合医療」です。

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大腸がんを治すため今からできること

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