肺がんの転移などに対する治療
肺がんの転移などに対する治療

進行した肺がんでは、肺以外への臓器の遠隔転移の頻度が多く、それぞれの転移に対する治療を行わないと全身状態の悪化につながってしまいます。
肺がんでは、頻度の高い転移に対する治療方法がガイドラインで定められています。

1)骨転移

肺がんでは約30~50%と高い確率で骨転移が生じるといわれています。
痛みなどの症状が出ていたり、骨転移によって骨折する危険性が高い脊髄圧迫を生じている場合は、放射線治療が勧められいます。また、必要であれば骨を補強して骨折を予防するためなどに手術が行われる場合もあります。
骨転移が確認された肺がんでは、骨転移による痛みなどの事象(SRE)の発現率を軽減、そして発症までの期間を延長させるために骨修飾薬であるゾレドロン酸(商品名:ゾメタ)またはデノスマブ(商品名:ランマーク)による治療が推奨されています。

2)脳転移

肺がん_脳転移の治療


脳転移が生じると様々な神経症状が起こり、QOL低下につながります。脳転移に対する治療としては、摘出手術・放射線治療(定位放射線照射・全脳照射)、薬物療法があり、脳転移の数や症状の有無などを総合的に判断して治療方法が決められます。

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3)胸部の病変に対する緩和的放射線治療

胸部の病変が大きくなると気道狭窄や上大静脈狭窄などが起こり、呼吸障害や顔面や上肢にうっ血や浮腫が出てしまったりします。これらの症状緩和を目的として胸部への放射線治療が勧められています。

4)癌性胸膜炎

癌性胸膜炎とは、肺の表面を覆っている胸膜にがんが広がり、炎症を起こしている状態です。胸膜で炎症が生じると、肺からリンパ液が胸腔内に漏れ出して胸水となります。胸水が溜まると肺を圧迫して呼吸困難が起こるため、治療が必要となります。
癌性胸膜炎に対しての治療は、呼吸困難がみられる場合は胸腔内にカテーテルを挿入して胸水を抜く「胸腔ドレナージ」を行い、その後に全身状態が良好な場合は、肺と胸膜を癒着させて再び胸水が溜まるのを予防するための「胸腔癒着術」が推奨されています。また、胸膜癒着術ができない場合、代わりに薬物療法が行われることもあります。

5)癌性心膜炎

癌性胸膜炎は、がん細胞が心膜へ浸潤し、通常は心臓の拡張や収縮のための潤滑油などの役割を果たしている心のう水がいろいろな原因で大量に貯留した状態のことをいいます。
放っておくと心臓の動きを抑制してしまうため、心のうドレナージで溜まった心のう水を体外へ排出する治療を行います。心のうドレナージ後は、心のう水の再貯留を予防するために心膜癒着術も提案されていますが、十分なエビデンスはないため、慎重に検討が必要となります。

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6)オリゴ転移(Oligometastatic disease)

オリゴとは数が少ないという意味で、オリゴ転移とは原発+転移病変が2個など、転移の中でも病変が少ないものを指します。
近年、転移臓器や転移個数が限られているオリゴ転移で、薬物療法を行って病勢が安定しているステージ4の非小細胞肺がんに対しては、手術や放射線治療といった局所治療を行うことで長期間の生存や、場合によっては根治を目指せることから推奨されています。


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