食道がんは食道の壁の粘膜内に発生し、進行するにつれて外側へ浸潤し、食道の壁を越えて他の臓器へも転移していきます。
初期では自覚症状がほとんどありませんが、進行するにつれて様々な症状が出てきます。
食道がんを疑われれる場合、食道がんと確定するための検査や、治療方法を決めるために進行度を調べる検査が行われます。

食道がんの症状

食道がんの症状として、飲食物がつかえたり、胸の違和感を感じる、咳、声がかすれるといったものがあります。その他、体重減少や胸・背中の痛みなどもあります。
気になる症状がある時は、早めに消化器内科を受診することが大切です。

食道がんを確定するための検査

食道がんを確定するためには、上部消化管内視鏡検査と上部消化管造影検査の2つの検査があります。

1)上部消化管内視鏡検査

口または鼻から内視鏡を挿入し、食道の粘膜の色や凹凸などを直接観察する検査です。
異常な部分があればその部分の組織を採取して病理検査にまわします。

2)上部消化管造影検査

X線を透過しないバリウムなどの造影剤を飲んで、バリウムが食道を通過するところをX線で撮影する検査です。
バリウムの流れ=食事の流れなので、食道が狭くなっていないかなどを確認することができます。

食道がんの進行度を確認するための検査

食道がんの治療方針を決めるためには、がんがどれだけ進行しているかを確認しなければなりません。
そのための検査として下記の検査が行われます。

1)超音波内視鏡検査(EUS)

超音波プローブが先端に組み込まれている内視鏡を用いて食道内を直接観察し、食道がんの深さや広がり、リンパ節転移の有無を調べることが出来ます。

2)病理検査

上部消化管内視鏡検査で採取した組織を顕微鏡で観察し、がん細胞の有無や種類を確認します。

3)CT・MRI検査

CTはX線を、MRIは磁気を使って体の断面を確認するための検査で、食道がんの周辺臓器への広がりや、リンパ節、肺、肝臓などへの転移の有無を調べる検査です。

4)PET検査

がん細胞がブドウ糖を多く取り込む性質を利用し、ブドウ糖に似た薬剤を注射し、その取り込みの分布を撮影して、全身にがん細胞が広がっていないかを調べるための検査です。
食道がんでは、PET検査とCT検査を組み合わせたPET/CT検査が行われれることもあります。

5)超音波(エコー)検査

体の表面(腹部と首)から超音波を当て、肝臓や腹部、リンパ節、頸部リンパ節への転移を調べます。

6)血液検査(腫瘍マーカー検査)

食道が全体の約90%弱が扁平上皮がんというタイプで、扁平上皮がんではCEA(基準値5.0mg/ml以下)とSCC(基準値1.5mg/ml以下)、全体の約7%が腺がんというタイプで、腺がんではCEAが確認されます。
この腫瘍マーカーだけではがんの有無や進行の程度は確認できません。

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