病期(ステージ)は癌の進行度を示す言葉で、膵臓がんの治療方法を検討する時の指標となります。
膵臓がんのステージは原発巣の大きさ、リンパ節転移の有無、他の臓器への転移の有無などの情報を基に判断して決められます。

膵臓がんのTNM分類

膵臓がんのステージを決定するためにがんの進行状態の3つのカテゴリー(T因子、N因子、M因子)に分けるTNM分類を用いて評価します。

原発巣の大きさ(T因子:primari Tumor)

Tis膵管上皮内にがんがとどまっている
T1がんが膵臓内に限局し、2cm以下
T2がんが膵臓内に限局し、2cm超
T3膵臓の外に進展しているが、腹腔動脈もしくは上腸間膜動脈には及ばない
T4腫瘍が腹腔動脈もしくは上腸間膜動脈まで及んでいる

リンパ節転移の有無(N因子:regionaru lymph Nodes)

N0リンパ節転移なし
N1リンパ節転移あり

遠隔転移の有無(M因子:distant Metastasis)

M0遠隔転移なし
M1遠隔転移あり

膵臓がんの病期(ステージ)

膵臓がんの病期(ステージ)分類には、「日本膵臓学会の膵癌取扱い規約」か「TNM悪性腫瘍の分類(UICC)」が広く用いられています。膵臓がんではステージ0~4に分類され、数字が大きくなるにつれて進行度が高くなります。

《膵臓がんの病期(ステージ)分類》

リンパ節転移無し(N0)リンパ節転移有り(N1)遠隔転移有り(M1)
上皮内癌(Tis)0期
膵臓内限局、2cm以下(T1)1A期2B期4期
膵臓内限局、2cm超(T2)1B期2B期4期
膵臓外に進展、腹腔動脈や上腸間膜動脈には及ばない(T3)2A期2B期4期
がんが主要な動脈を巻き込んでいる(T4)3期3期4期
※日本膵臓学会編、膵癌取扱い規約を参考に作成


膵臓がんではステージ0で発見されるケースは極めてまれです。手術による切除が可能かどうかは、膵臓の周囲にある太い血管への広がり、遠隔転移の有無、患者さんの体力などを総合的にみて判断します。

《膵臓がんの切除可能分類》

切除可能がんが門脈や上腸間膜静脈に接触していない。または接触していても半周未満にとどまっている。総肝動脈、腹腔動脈、上腸間膜動脈には接触していない。
切除可能境界がんが門脈や上腸間膜静脈に半周以上接触しているが、十二指腸は超えていない。または上腸間膜動脈か腹腔動脈に接触しているが半周未満にとどまっている。あるいは総肝動脈に接触があっても、固有肝動脈や腹腔動脈には広がっていない。
切除不能がんが門脈か上腸間膜静脈に浸潤し、十二指腸を超えている。または上腸間膜動脈か腹腔動脈に接触があり、固有肝動脈か腹腔動脈、大動脈へも広がっている。遠隔転移がある。
※日本膵臓学会編、膵癌取扱い規約を参考に作成


膵臓がんの病期(ステージ)と切除可能分類が出たら、ガイドラインで治療の流れはきめられています。ガイドラインと患者さんの状況によって治療は決められます。


《膵臓がん治療アルゴリズム》

※膵臓がんガイドライン、2022年版を参考に作成

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