病期とは、癌の進行程度を示す言葉で、ステージともいいます。膵臓がんの治療方法について検討する時に、癌の大きさ、周囲への広がり、リンパ節やほかの臓器への転移の有無など、癌の状態を知るための指標が病期です。
現状を踏まえた上で、最も治療効果が高く、体への負担が少ない治療を選択します。膵臓がんでは1期、2期、3期、4期に分類され、数字が大きくなるに従って膵臓がんが進行している事を示します。
膵臓がんの病期(ステージ)分類
0期 | 癌が膵管の上皮内に留まっている。 |
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1期 | 癌の大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局しており、リンパ節転移を認めない。 |
2期 | 癌の大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局しており、リンパ節転移を認めない。 限局しているが、第1群のリンパ節に転移を認める。 癌の大きさが2cm以上で膵臓の内部に限局しており、リンパ節転移を認めない。 |
3期 | 癌は膵臓の内部に限局しているが、第2群のリンパ節に転移を認める。 または、癌が膵臓の外へ少し出ているが、リンパ節転移は第1群までに留まっている。 |
4a期 | 癌が膵臓の周囲の主要な血管、臓器を巻き込んでいる。 |
4b期 | 第3群のリンパ節や離れた臓器に転移が認められる。 |
膵臓がんでは、0期の段階で見つかるケースは極めてまれです。しかし、画像診断の進歩や早期発見を目指す研究の成果で、0期の非浸潤がんが見つかるようになってきました。日本膵癌学会の膵癌登録報告2007によると、膵臓がんの病期の内訳は0期~3期までが約20%、半分以上の人はリンパ節やほかの臓器に転移のある状態で見つかっています。膵臓がんの治療方法の進歩により、遠隔転移がある患者さんの治療成績も徐々に改善しています。
膵臓がんのTNM分類
悪性腫瘍の病期分類に用いられる指標の一つであるTNM分類は、膵臓がんにおいても重要となります。膵臓がんの原発腫瘍の大きさ(T因子)、リンパ節転移の有無(N因子)、遠隔転移の有無(M因子)の3つの因子を評価し、総合的に組み合わせて病期を決定します。
● 膵臓がんの原発腫瘍の大きさ(T因子:primary Tumor)
膵臓がんの大きさと周囲の臓器に入り込む浸潤の状態によって、TX~T4の4段階に分類されます。
TX 原発腫瘍の評価不能
T0 原発腫瘍を認めない
TiS 上皮内がん
T1 腫瘍が膵臓に限局しており、最大径が2cm以下
T2 腫瘍が膵臓に限局しており、最大径が2cm以上
T3 腫瘍が膵臓を越えて進展しているが、腹腔動脈と上腸間膜動脈への浸潤は認めない
T4 腫瘍が腹腔動脈または上腸間膜動脈に浸潤している
● リンパ節転移の有無(N因子:regional lymph Nodes)
膵臓がんのリンパ節転移の有無を調べ、転移がある場合はどこまで転移しているかによって分類されます。
NX 所属リンパ節の評価が不可能
N0 所属リンパ節への転移を認めない
N1 所属リンパ節への転移を認める
● 他臓器への転移(M因子:distant Metastasis)
他の臓器への転移の有無によって、M0またはM1に分類されます。
M0 遠隔転移を認めない
M1 遠隔転移を認める
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